ハーレーダビッドソンには年式の違いによりキャブレター車とインジェクション車が存在します。
そもそもキャブ車ってなんだろう?インジェクション車って何だろう?と疑問に思う方も多い筈。
この記事では、簡単にキャブレター車とインジェクション車を解説していきたいと思います。
キャブレター車とは?
キャブレター車の【キャブレター】とは、ガソリンと空気をエンジンへ送り込む燃料噴射装置の名称で、コンピューターや電気を使用せず構成部品は機械のみのシンプルな構造が特徴。機械的に一定容量の燃料を噴射する仕組みから、走行環境に適応しながら無駄なく燃料を噴射する事が困難な作りな為、年々厳しくなる環境規制に適応できず市場から姿を消す。ハーレーダビッドソンでは2006年まで採用し、2007年にはフューエルインジェクションへと移行していった。(一部例外あり)
キャブレター車のメリット
- シンプルな構造な為、吸排気の構造を高効率な物へ変更した際の燃調調整が容易に行える。また、故障時の修繕費もインジェクション車と比べ安価。
- アイドリング回転数をドライバー1本で容易に調整でき、いわゆる3拍子にすることも可能。社外の調整用ノブを装着する事により工具を使用せず行える事も。
- アイドリング回転数が不規則に上下する為、まるで生きているかのような飽きのこないサウンド。
キャブレター車のデメリット
- 寒暖差や標高等、環境によっては燃料噴射量が最適ではない為、燃費や出力等性能面で一定に保つ事が困難。
- 長期間運転をしなかった場合、キャブレター内に劣化した古いガソリンが滞留し、燃焼が困難になる事により始動性が悪化する事がある。
- 定期的に交換を有するキャブレター関係の消耗品が存在する。
- 誤った操作を行うと、点火装置に悪影響を及ぼし始動が困難になる事がある。
インジェクション車とは?
インジェクション車の【インジェクション】とは、ガソリンと空気をエンジンへ送り込む燃料噴射装置の名称で正式には【フューエルインジェクション】と呼ぶ。キャブレター車と違い様々なセンサーから信号を受け取るコンピューターが走行環境に適した燃料噴射量を算出し最適化する電子制御式の装置。環境の変化に左右されにくく、無駄なく必要な量のガソリンをエンジン内へ噴射する事により厳しい環境規制へ対応。ハーレーダビッドソンでは2007年から現在まで使用されており、大気汚染や化石燃料の枯渇を嘆くなかで内燃機関を持ったオートバイの製造を存続し続ける為には欠かせない機構とも言えるだろう。
インジェクション車のメリット
- 寒暖差等環境の変化に適応し、常に安定して動作する。
- 簡単な操作で始動でき、操作ミスによるトラブルが生じにくい。
- 無駄なく必要な燃料を噴射する為、キャブレター車と比べ同じエンジンでも燃費が良く高出力。
インジェクション車のデメリット
- 複雑な構造から燃調調整やアイドリング回転数の調整が困難で費用も高額になりやすい。
- 電子制御部品に故障が生じた際の修繕費が高額になりやすい。
- アイドリング回転数が単調で機械的なサウンド
インジェクションもキャブレターも選ぶのはあなた次第!!
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