2004年よりエンジンマウント方式が従来のリジッドマウントよりラバーマウントへと変更となり、フレーム剛性や乗り心地が向上したスポーツスター。今回はそんなラバーマウントを採用したスポーツスターの年式による違いを紹介して行きます。
ラバーマウントとは
ラバーマウントとはフレームへのエンジンマウント方式の事で、フレームの前後へラバーを介してエンジンがマウントされている為、高回転時にラバーが振動を吸収し、快適な乗り心地を実現しました。シルエットこそリジッドマウントと似ているものの、フレームは一回り大きく、チューブも太くなり、車体剛性も大きく向上。これにより高速安定性や快適性を飛躍的に向上させたのがラバーマウントスポーツスターです。車重こそ約30kg重くなってしまいましたが、低重心な設計により、さほど取り回しの違いは感じさせないのも魅力です。
2004~2006年
2004年よりラバーマウントへと進化したスポーツスターですが、2004~2006年の3年間のみキャブレターを採用している年代となります。
2007~2013年
インジェクションへと変更となり、始動性の大幅な向上やスロットルレスポンスの向上を実現。面倒な操作も無くなり、オートバイ初心者でも気軽に乗れる様になったのもインジェクション化のおかげですね。
また、2008年には「XL1200N ナイトスター」、2009年には「XL883N アイアン」、2011年には「XL1200X フォーティーエイト」と、ダークカスタムを採用したファクトリーカスタムモデルが続々とラインナップに追加されたのもこの年代となります。
2014~2016年
シルエットこそ変わっていないが性能面が向上。
・ブレーキシステムの向上
・電気系統の変更
・オイルフローの向上
等が大きな変更点だが、マフラーやステップ周り、スイッチ回り、バッテリー搭載方法等、細かな変更点もある為、カスタムパーツ等は2014年を境に変更となっている物も多い為、注意が必要。
2016年にはXL883NやXL1200Xのバージョンアップや、「XL1200CX ロードスター」の追加が大きな話題に。全モデルサスペンションの向上等を果たしたのもこの年になります。
2017~2021年
ようやくスポーツスターにもABSが標準装備となり安全面が向上。ABS搭載により、ブレーキラインの交換等はしにくくなりましたが、規制や安全面には変えられないでしょう。
リアスプロケットもUSプーリーと呼ばれる軽量化された物になり、スッキリしたデザインを好む人も多いですね。マフラーも日本仕様から欧州仕様になっているため、ノーマルマフラーの音量が大きくなっています。
また、一般的なスポーツスターの最終モデルである2021年のみキーレスイグニッションが標準装備となっています。
2022年
XL1200Xのみファイナルエディションが発売。空冷スポーツスターの本当の最終モデルとなった。
この様にフレームやエンジンに変更がなくとも、細かな仕様の違いが年代ごとにある事がわかります。年代ごとにラインナップされている車種も様々な為、お好みの車両を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
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